(2015/01/11)
無線機などを製作する場合、同調回路やフィルタ・高周波トランス・チョークコイルなどが必要になります。
トランジスタ回路では主にコア入りボビン(7k・10k)に巻いたコイルやトロイダルコアに巻いたコイルを使用しています。
トランジスタなどの半導体を使用した機器では、真空管回路とは違い、部品も小型で装置を小型化できます。
コアの入ったコイルはコアに磁束が集中しインダクタンスの増加と磁束の漏れが減少します、これは部品の小型化と部品同士が接近した時にも影響を最小限に抑えることが出来ます。
当局では、既製のコイルを使用することは殆どありません、必要な時にコアーやコイルボビンに手巻きして使用しています。コイルの市販品の入手も簡単ではないので、ボビンやコアを在庫しておき(ジャンク集め!!)、楽しみながら巻いています!!また、巻き線には不要になった機器のトランスを分解して使用しています。
巻いたコイルは所定のコンデンサを接続してディップメーターで目的の周波数に同調するか確認しておきます。これは回路に組み込んでから、コイルの不良によるトラブルを避けるためです。
また、DBMや広帯域アンプに使う高周波トランスは、トランスによるトラブルは発見が難しいので、くれぐれも結線には注意します。
他に、低周波や電源ラインで使用するインダクタンス(チョークコイル)などもあります。
電源の平滑回路、マイクアンプやオーディオのプリアンプ等のようにリップルやノイズなどを嫌うところにコンデンサと組み合わせて(ローパスフィルタです)リップルやノイズを低減させます。今では3端子レギュレータで代用することが多いです、コスト的にもこちらが有利です。
これは7kボビンです。他に、10kボビンも少し手持ちがあり利用しています。このコイルは、シールドケースに入っていますので、コイルに起因する回路のトラブルの心配も少なく安心して使用できます。
あまり低い周波数のコイルは、巻き数が多くなるので難しいです。
また、大きい電力(+20dBm以上)を扱う回路にも注意します。
メガネコア、これもジャンクです、巻き直して使用しています。アナログテレビ時代のブースターアンプに使用されていた物のようです。
NFBアンプに使用しています。またDBMの各ポートのソータバランにも使用しています。
使用する線材は、出来れば未使用の小型のトランス、他いろんなコイルをほどいて使用しています、被覆の絶縁が大丈夫かは自己責任ですが、今まで何回か痛い目に遭いました。
大体ですが、0.1mm~1.2mm位まで特にモーター用コイルなど、加熱して整形してある物は、解くと被覆がはがれてしまう物もありますので注意が必要です。
高周波ニス
発振回路などに使用するコイルでトロイダルコアに巻いた物には、高周波ニスを使用して線材を固定(固めて)しています。発泡スチロールをアセトンで溶かした物も良いと聞いていますが、まだ使用したことはありません。