(2015/01/252020/09/100)
無線機などを製作する場合に電子部品だけでは形になりません、ケースを加工して基板を取り付け(ビスやナットが必要)ツマミやダイヤルなど電子回路の動作とは直接関係無い物が必要です。

ケース、シャーシなど

シャーシ&ケース

基板を取り付けたり、ツマミを取り付けたりする箱です。
製作した機器は基板剥きだしでは使いにくいばかりでなく、ショート事故や埃で汚れたりと、永く使用する為にも、見た目と安全の為にもケースに入れて使用したいものです。ケースに入れることにより外乱から内部を守り安定に動作するようにしたり、内部の不要な信号が外部に漏れないようにする働きもあります。

プリント基板

プリント基板

最近は、主に生基板に、小さく切ったランドを貼り付けて島(端子)として利用し、配線していきます。準備として5mm角や4mm角のパターンをプラスティックカッターにて作り、必要なランド数をニッパにて切り取り使用しています。電源やAGCライン等は、4~5mm幅の長い基板を作り、必要な長さにカットして使用します。裏面には両面テープを貼り親基板に貼り付けて固定します。パスコンなどで親基板(アース)と連結するようにしています。
勿論、エッチングをしてパターンを作る普通のプリント基板としても使用しています、試作的な製作や一個だけの製作が多いのでついランドを使った配線が多くなっています。

配線材料

基板間の配線や高周波回路の配線に使う線材、同軸ケーブル(1.5D2V)、耐熱ビニール線各色

ダイヤル機構、ツマミ

バーニアダイアル

今ではデジタル表示が当たり前ですが、糸かけダイヤルやバーニヤダイヤル、ギヤダイヤルなど昔懐かしい!!

端子盤

機器の外部との接続に使用します。

コネクタ

アマチュア無線で使用している主なコネクタです。コネクタは機器とケーブルを接続する為に使用します、ケーブルを直接接続するよりもメンテナンス性が良い。

コネクタ類各種

同軸コネクタ
N型、BNC型、M型など
その他
同軸リレーも写っています。

同軸コネクタ(同軸ケーブルの接続に使用します)プラグとレセプタクルがある

BNCコネクタ:

バヨネット式なので着脱が容易です、測定器など着脱が頻繁に必要な用途に向いています。
無線関係で使用する測定器には良く使用されています。
周波数カウンタ、SG、シンクロスコープなど
~4GHzまで使用できます。

N型コネクタ:

周波数特性も良く、堅牢なので無線通信機などに良く使用されています。
50Ωが多いが、75Ωも(手持ちに)有るので注意が必要です、コンタクトピンの太さが違うので解ります、間違って使用するとコネクタを壊すことがあります。
~18GHzまで使用できます。

M型コネクタ:

特性インピーダンスが規定されていないので、無線通信機ではVHF(145MHz)以下で使用されています。
UHF以上(アマチュア無線では430MHz以上)では、N型コネクタやSMAコネクタが使用されています。
HF機やVHF機に使用しています。
安価なのでアマチュアには良く使用されています。

SMAコネクタ:

インピーダンスが50Ωに規定されています、マイクロ波などに使用されています。
当局ではGigaSt(スペアナアダプタ)に使用しています。

各種変換コネクタ:

電源用コネクタ

AC電源用コネクタ

交流、100V~200Vの電圧を扱いますので、電極に触れない事が大事です(感電したくないので)流れる電流の大きさにも注意します。

DC電源用コネクタ

直流なので絶対に逆極性で接続出来ない事が大事です。また、流れる電流も大きくなりますので、接触抵抗も小さいことが必要です。

その他のコネクタ

LANコネクタ(RJ45)
宅内の有線ネットワークや無線機のマイクなどに使用されている。

ローテータ制御用コネクタ

ビス、ナット

ビス類

基板や端子類その他の機構部品をケースやシャーシに取り付けるのに使用します。
ローカルさんから主に2.6mm、3.0mmのビスを沢山頂きました。有り難うございました。

メーター類

(2015/02/08)
アマチュア無線局の運用時に無線機や周辺機器の動作状態を知るには、各部の電圧や電流、受信信号強度、送信出力電力、SWR(アンテナの動作状態)などが有ります。
アナログメーター(電圧計・電流計)、バリコンと同じように入手が難しくなるのかな?
ディジタルメーター(基本的に電圧計です)、今後の主流でしょうね。

アナログメーター各種

可動コイル型:

永久磁石の磁場内で、軸で支えられ、渦巻きバネ(制動装置)で一定の位置に停止しています。
ここでコイルに電流を流すと、コイルにフレミングの左手の法則により、流れた電流の大きさに比例した駆動トルクが発生します、コイル(指針)はこの駆動トルクと渦巻きバネの反発力とのバランスしたところで停止します。
高感度(小電流測定に適している)、直流測定専用、測定精度がよい。

交流・高周波電流測定には整流して直流に変換して測定します。
また高周波では抵抗体に高周波電流を流し、そこで発生する熱を熱電対で検出して測定する(熱電対型電流計)等も有ります、熱電対型電流計では直流も測定できます。
大電流測定には分流器を使用します。
電圧測定には、倍率器を使用して測定範囲を拡大して使用します。

可動鉄片型:

コイルの磁界内に可動鉄片と固定鉄片置く、コイルに電流を流すと、鉄片が磁化してお互いに反発力が発生しますこの反発力を利用して指針を動かすようにした計器。
構造が簡単で安価である、コイルに直接大電流を流すことが出来るので可動コイル型のように分流器は必要無い事が殆ど。

倍率器:

倍率器:単なる抵抗器です

こんな物を見つけました、これと組み合わせるメーターは無いので、コレクションと言うことになります。

リードスイッチ

リードスイッチ

2本の強磁性体リードが接点間隔で相対し、ガラス管の中に封入されています。ガラス管の中には接点の活性化を防ぐため窒素ガスが封入され、信頼性の向上および長寿命化がはかられています。このリードスイッチに外部から磁界を加えると(磁石などを近づける)リードが磁化し,相対した接点が互いに吸着し合い回路はオンになります。また、磁界を取り去るとリードの弾性により回路はオフになります。
小型軽量、耐環境性(接点部分が不活性ガス(窒素ガス)と共にガラス管内に封入されているため,大気中のガス・ほこり・湿気などの外部環境の影響を受けない。)、高速動作、長寿命等の特長があります。
リードリレーは、磁化する為のコイルとリードスイッチが一体化した物です。原理的に磁化するとオフするような物は難しい(出来ない?)ので回路で工夫します。

トグルスイッチ・シーソースイッチ

トグルスイッチ・シーソースイッチ

電源スイッチなどに良く使用されています。

押しボタンスイッチ

押しボタンスイッチ

押している間だけオンになる物(プッシュオン)と押す度にオン・オフを繰り返す物(トグル)がある。

ロータリースイッチ

ロータリースイッチ

ロータリースイッチ

回転切り替え器と言うそうです。
高周波には使用できないだろうな!!

マイクロスイッチ

操作スピードに関係なく瞬時に接点が切り替わるメカ構造のスイッチです。
主に位置検出などに使用されています。もちろんアマチュアではアイデア次第でいろいろと応用できます。

ヒューズ

糸ヒューズ_3A
各種ヒューズホルダ

各種ヒューズホルダ

糸ヒューズ_3A
糸ヒューズ_3A

糸ヒューズ_3A

主に、電源回路や機器の保護などに使用します

放熱器・シールド板

糸ヒューズ_3A

放熱器

機器の安定動作の為、電力を扱う回路で発生した熱の放熱を行います。