いろんな水晶振動子

(2015/01/24)
水晶片を電極で挟んで容器に収めた物を水晶振動子又は水晶発振子と呼ぶ。現在では水晶片の両面に電極を蒸着している。
私が初めて手にしたのは、HC6/Uの25.15MHz(2逓倍して50.30MHzになる)でした。これは、50MHzのAMトランシーバー(電池管使用)に使用しました。
学校の無線クラブではFT-243型を使用していました(無線器はTX-88A、VFO-1、9R-59、SM-5、CC-6等)。

圧電効果:

圧電体である水晶片に圧力を加えると両端に電圧が発生する、これを圧電効果という。また、電圧を加えると水晶片は変形する、これを逆圧電効果という。一般にまとめて圧電効果という事が多い。

特 長:

水晶片の厚みで決まる固有の機械的振動数を有するので発振回路に使用すると精度の高い周波数の信号を得ることが出来る。発振回路で利用するのは水晶片の直列共振周波数と並列共振周波数の間のインダクタンスの特性(コイル)を持つ領域である。また、水晶振動子は大変高いQを有するので安定した純度の高い発振出力を得ることが出来る。

形 状:

FT-243、FT-241、HC-6/u、MT管型、GT管型、HC-49/u、HC-13/u、HC-18/u

利 用:

発振回路や高周波のフィルタなどに利用されている。

当局は、放出品の水晶振動子を入手しラダー型フィルタの製作に使用しています。勿論、本来の使い方の安定した信号源としての水晶発振回路にも利用しています。

周波数範囲は基本波で500KHz~20MHzが多く、これよりも高い周波数が必要な場合はオーバートーン発振回路(奇数倍のみの発振になる、3・5・7倍など)や出力を逓倍して使用します。

手持ちの水晶恒温槽_HC-6u

HC-6/u形恒温槽
水晶オーブンとも言います。水晶発振子をヒーターを使って一定温度に保ち、発振周波数を安定化しようとする物です。面白そうなので何かに使ってみようかな。20歳代前半に仕事で使ったことがあります。
金石舎研究所(現京セラクリスタルデバイス)の物も使ったことがあります。