共振・共振回路について

共振回路

(2011/10/25) 追記
2010/10/6 回路図追加
共振(共鳴)とは、振動出来る物体にその物体に固有の振動数と同じ振動エネルギー与えることで物体が振動を開始する。
また、その物体の振動エネルギーが失われなければ(Qが無限大)振動を開始すると外部から振動エネルギーを与え続けなくても振動は継続する事になる。(現実には無理だが、Qが無限大は存在しないので)
電気・電子回路ではコイルコンデンサを直列または並列に接続して、その共振現象を利用するような回路を共振回路と呼ぶ。
共振回路の固有の振動数を共振周波数と呼びコイルのインダクタンスをLヘンリー(H)、コンデンサのキャパシタンスをCファラッド(F)、共振周波数を f ヘルツ(Hz)とすると次の関係がある。

(2 パイ ルートLC分の1)

共振時には、直列接続では両端のインピーダンスは最小になる。

また並列接続では両端のインピーダンスは最大になる。
また、コイル・コンデンサに流れる電流は最大になる。
また、コイルとコンデンサのリアクタンスが等しく、外部からは純抵抗に見える。
電気・電子回路では、この共振現象を様々な回路に利用しています。
発振回路、同調型高周波増幅回路、フィルター回路等 また、コイルとコンデンサの個別部品だけでなく、アンテナや同軸・ストリップライン・水晶振動子・セラミック振動子などの分布定数回路も共振回路として利用される。
これらの共振回路の共振周波数はディップメーターでも測定できる(もちろんディップメーターの測定範囲内でのことです) 2010/09/19