アマチュア無線局の運用には、これがないと電波の送信・受信が出来ません。


アンテナ切り替え器

アンテナ切り替え器

高周波信号の切り替えを行います。アマチュア無線局を永く運用していると、リグやアンテナがだんだん増えて来ます(当局はHi)

そこでアンテナや無線機の組み合わせを変えて運用したくなります。
同軸ケーブルを差し替えれば簡単なのですが、無線器のアンテナコネクタはたいてい裏面に有り、取り替えが面倒になります、そこで同軸ケーブルを切り替えるスイッチを使うことで操作が楽になります

このスイッチをアンテナ切り替えスイッチまたは、同軸切り替え器と呼んでいます。

使用する同軸コネクタには種類がありますので注意します。アマチュア無線で使用するコネクタにはM型(インピーダンス不定、HFから144MHz位まで)、430MHz以上はN型(50Ω)が多く、BNC(50Ω)やSMA(50Ω)等もあります。
無線機の中にも、アンテナ回路を送信時には高周波電力増幅回路(RFPowerAMP)に繋ぎ、受信時には高周波増幅回路(RFAMP)へと切り替えています。リレーダイオード、半導体スイッチモジュールなどがあります。
自作も容易な物なので1つは作ってみたいですね。

バラン

2015/01/28)
高周波信号の伝送線路には、平衡型不平衡型があります。
トランシーバーからの給電線(フィーダー)とアンテナの接続点を給電点と呼びます。
この給電点で、例えば同軸ケーブル(不平衡型)とダイポールアンテナ(平衡型)を接続する場合、同軸ケーブルの外側の胴体(シールド)はアースなので平衡負荷(ダイポールアンテナ)に直接接続するのはおかしいことになります。そこで給電点に平衡・不平衡の変換をする物を入れて接続すると上手くいきます。
この平衡・不平衡の変換をする物をバランと呼びます。バランには、強制型フロート型があります。

給電線には、平行型のハシゴフィーダーやリボンフィーダーなどが有り、不平衡には同軸ケーブルや単線給電線(現在では殆ど使用例はありません)などが有ります。他には、波長の短い所では導波管などがあります。
また、現在ではトランシーバーの入出力は50Ω・不平衡がほとんど(全部かも)です。
この平衡型と不平衡型の給電線を接続する時にもバランは有効です、勿論給電線のインピーダンスも整合状態である事が必要です、異なる場合はインピーダンスの変換もするバランやトランスが必要になります。インピーダンスの変換比が1:1(バイファイラ巻き)や1:4(トリファイラ巻き)、1:9(クワドラファイラ),4:9(5本撚りで巻く)等が製作出来ます、結線には十分注意が必要です。バランとしての使用だけでなく、当局の製作機器の回路中(NFBアンプやパワーアンプ)にもバイファイラ巻きやトリファイラ巻きのトランスを良く使用しています。