高周波増幅回路50MHz

高周波増幅回路50MHz

目的・動作

1.アンテナで捕捉した50MHzの信号は、大変小く、次の周波数変換回路の変換利得もマイナス(約-7dB)になるので、ここで約20dB(100倍)の増幅をしておきます。

2.これは受信機全体の、増幅度を確保するためと、信号対ノイズ(S/N)を良くするためです。

3.アンテナから入った信号は、LPF(ローパスフィルタ)を通り、送受信切り替えスイッチをとって、この回路のT24の1次側に入ります。

4.T24の共振回路で必要な信号だけを選択して、Q28(FET 3SK114)のG1(第一ゲート)に加えます。

5.ドレインからの出力は、T26に入りここでも、不要な信号はなるべく取り除いて、次の回路に送ります。

6.また、入力信号の大小により、AGCの信号を自動的に変化して、出力信号がなるべく一定になるようにします。

製 作

1.まづ、回路図のコイルデータに従ってコイルから製作します。ここで、FCZ研究所のFCZ-50のコイルを使うときは、自分で巻く必要はありません。

2.注意するところはFETの足を勘違いしないように接続することと、T24とT26をあまり近づけないようにします。

調 整

1.全体を組み合わせてからも調整をしますのでここでは簡単に済ませます。

2.といっても、増幅する周波数が50MHzからあまりかけ離れていてはうまくないので、一通り説明します。

3.まづ、AGCに約5Vの電圧を与えておきます、これを忘れるとこの回路の増幅作用が有りませんので調整が出来ません。

4.出力側に、オシロスコープを接続し波形の観測が出来るようにします。用意出来ないときは、T2,T6の共振周波数をディップメータで50MHzに調整しておきます

5.入力から、SGやディップメータから50MHzの信号を入力して、出力が最大になるように、T24,T26のコア調整します。

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