目的・動作
1.DBMからの信号には、目的以外の信号も多く含まれるので、50MHz BPF(バンドパスフィルター)により、50MHzのSSB信号だけを取り出します。なお、このフィルタ-の後ろには、広帯域増幅器3段の後に、ローパスフィルターが有るだけなので、この50MHz BPFは大変重要な働きをしています。!!省略はできません!!。
2.50MHz BPFを通った信号は大変小さいので(-20dBm)、広帯域増幅器2段にて約30mWまでに増幅します
3.送信出力調整(VR7)は出力を0からフルパワーまで連続可変します。
製 作
1.このユニットの注意するところは、50MHz BPFのコイルT11,T13,T14は一直線に並べて、入力と出力が結合しないようにすることです。出来れば入出力間をシールドするなどの対策をすると良い。
2.50MHz BPFのコイルT11,T13,T14は巻き線が終わったら、15pFのコンデンサを半田付けして、50MHzに同調させておきます。
3.T16,T17の2つの広帯域トランスは結線を間違いやすいので十分注意します。
調 整
1.前段まで完成しているとして調整に入ります。
2.+T9V、+Tを、それぞれ電源に接続します。
3.前段から50MHzのSSB信号を入力します。
4.送信出力調整用ボリュームはQ17の第2ゲートの電圧が最高になるように回しておきます。
5.出力には、ローパワーが測定できる測定器(mWメーターとアッテネーターを組み合わせた物など)を接続しておきます。
6.Q18のエミッタ電流の確認をします、10mA前後(9.6mA)になるようにバイアスを調整します。
7.T11,T13,T14を出力が最大になるように調整します、ただしコイルのコアは少ししか回さなくて良いはずです。
8.送信出力調整用ボリュームを最大から最低まで回して出力がスムーズに変化するか確認します。 ここで、出力信号をスペアナなどで確認しておくと安心なのですが、手持ちにありません!! GigaStV5を入手して組み立てました。