dB(デシベル)
無線機器やアンテナをいじるなら知っている必要があります。
(2011/7/30)
単位ではありませんが、物理量(電圧や電流、電力、音圧など)の基準値(WやmW,μVなど)に対する比の常用対数の値をベル(B)といい、ベル(B)の10分の1をデシベル(dB)と表現する。 エレクトロニクス、特に高周波(もちろん低周波も)を扱う者には馴染みが深い。(1B=10dB)
例えば、100倍(20dB)のゲインを持つアンプ(入力と出力の比が100倍)を、2個接続すると、ゲインの合計は100×100で10000倍になる。
これをデシベル(dB)で計算すると、20dB+20dB=40dBとなり、単純に足し算で計算できる。
また、高周波ではインピーダンス50Ωで、dBmは1mWを基準とし、dBμは1μVを基準としています。
0dBm=1mW,10dBm=10mW,30dBm=1W、0dBμ=1μVなど 通信機器のレベル配分などはdBで管理すると、とても解りやすいです。
また、有線通信やオーディオではインピーダンス600Ωが標準です。もちろん例外はあります。
0dB=1倍 1dB=1.26倍 2dB=1.56倍 3dB=2倍 4dB=2.51倍 5dB=3.16倍
6dB=3.98倍 7dB=5.01倍 8dB=6.31倍 9dB=7.94倍 10dB=10倍 20dB=100倍
30dB=1000倍などとなります。
10(A/10)で計算(AはdBの値) また、減衰器(アッテネーター)の減衰量やアンテナのゲイン、アンプの信号とノイズとの比(S/N比)などの表現にも使用される。
ボルト(V)
電圧、電位の単位。
1V(ボルト)は1C(クーロン)の電荷を運ぶのに1J(ジュール)の仕事量を必要とする電位差。
V = J/C で表される。
単位:V(ボルト)
補助単位:mV(10-3)、μV(10-6) 、kV(103)
普段使う単一や単三の乾電池は直流1.5V(公称電圧)、車等に使う鉛蓄電池(バッテリー)は直流12V(1ユニット2Vで6ユニット直列接続)、家庭の電気は交流100V(60ヘルツ、50ヘルツ)
アンペア(A)
1A(アンペア)とは導体の断面を1秒間に1クーロンの電荷が流れる場合の電流(A=C/s)のこと
単位:A(アンペア)
補助単位:mA(10-3)、μA(10-6)、pA(10-12)、kA(103)
オーム(Ω)
ある抵抗器の両端に1Vの電圧を印加した時に1Aの電流が流れた、その抵抗値を1Ω(オーム)と定義する。
単位:Ω(オーム)
補助単位:kΩ(103)、MΩ(106)、mΩ(10-3)
オームの法則
回路に流れる電流は電圧に比例し、抵抗に反比例する。
式にするとI(A)=E(V)/R(Ω) とお馴染みの式になる。
電気や電子回路のほとんどは、このオームの法則で理解することが出来る。
補助単位
- 10-3(1/1,000)=m(ミリ)
- 10-6(1/1,000,000)=μ(マイクロ)
- 10-9 (1/1,000,000,000)=n(ナノ)
- 10-12(1/1,000,000,000,000)=p(ピコ)
- 103(1,000)=k(キロ)
- 106(1,000,000)=M(メガ・メグ)
- 109(1,000,000,000)=G(ギガ)
- 1012(1,000,000,000,000)=T(テラ)
間違いや勘違いが有ることと思います、ご指摘ご教授よろしくお願い致します。