線機器を自作(製作)する時には沢山のコイルを使います。現在はディジタル処理をする様になったので、少し様子は違ってきたが、まだまだ必要です。
コイルコンデンサと組み合わせて、目的の周波数に同調(共振)させて使用します。
この同調周波数(共振周波数)を非接触で測定出来るのが、ディップメーターです。

このディップメーターは、LC自励発振回路です。
今回はコルピッツ発振回路を使用し、バリコンで発振周波数を可変出来るようして、そのバリコンの回転角度から周波数を読み取ることが出来るようにします。
現在では周波数カウンタを内蔵し精度の良い測定が出来る物もあります。
発振コイルは、ケースの外部に出し、被測定回路(同調回路)と結合(電磁結合、時により静電結合)し易いようにします。

被測定回路とディップメーターの発振周波数が一致したとき共鳴現象により発振回路から被測定回路にエネルギーが吸い取られ発振勢力が弱まります、発振勢力(ゲート電流)をメーターにて表示してメーターの指示がピックと下がる(ディップする)ことで被測定回路の共振周波数とディップメーターの発振周波数が一致したことを検出します。

当局の若い頃(1960年半ば)には50MHzまで使用できるグリッドディップメーターを真空管で製作し使用していました(残念ながら、今はもう無い、写真も残っていない!)形も大きく不格好でしたが大変重宝しました、今のように測定器が揃って無く周波数目盛りを記入するのに大変苦労しましたが、今では周波数カウンタなど何時でも使えるので本当にありがたいですね。
無線機を作る時にディップメーターが有るのと無いのでは大違いでした。作って良かった。
周波数の低いところの為にハートレー発振回路の物も作りたいですね、元は(九州時代・JH6JLC)持っていましたが、コイルの足が3本有りました。今までに何台か作ました。

デリカ ハムバンド用ディップメータ

デリカ ハムバンド用ディップメータ

製作した ディップメーター回路図

製作した ディップメーター回路図