TRX01_キャリア発振回路

概要:

送信時には電波の始まりで、DBM(変調回路)へ音声信号(マイクアンプの出力)と同時に加えて加算し上下側波帯(DSB)を取り出します。
受信時には、IFAMP(11.275MHz)からのIF信号と同時にDBMに加えて抑圧されたキャリアの変わりに使用します。
フィルタの肩部分の周波数(-30dB程)に微調整してキャリアの抑圧を確保します。
出力信号レベルは+10dBm(10mW)を供給出来ること、周波数変動が無いこと、スプリアスが無いことなどが要求されます。
周波数の調整がし易いようにVXO回路にしました。USB用は11.272343MHz付近になるので3KHzほど周波数を低い方に調整しなくてはなりません。

この回路はコルピッツ発振回路のコイル部分が水晶振動子になった回路です、コレクタに同調回路を設けて信号を取り出すようにして、なるべく高調波を減らします。

調整:

調整は水晶振動子とシリーズ接続のL4が主で、必要な可変幅を得られる最低のインダクタンスになるように巻き数を調整します(周波数安定度を良くするには巻き数は少ない方がよい)。
今見直してみると、出力のT7の2次巻き線の巻き数は4回ではなく、2回巻きの方が良いと思います、50Ω出力としたい。現在は出力側のアッテネータ(3dB)とソータバランは取り付けていません。