(2015/01/11) 電子回路には抵抗器は欠かせません。
抵抗器は、回路の電流を制限し・電圧を分圧し各回路が正常に動作するようにします。また、抵抗器に流れる電流と両端の電圧との積に相当する熱が発生します。
また、抵抗器には沢山の形の種類があり適切に使い分ける必要があります。当局では、なるべく手持ちの物を使用するようにしています。
年齢の事(目が?)もありチップ部品はなるべく使用を控え、リード線タイプを主に使っています、在庫もリード線タイプが主です。ここ一番の時はチップタイプも使いますよ。
(2015/01/12) 使用に際しては、温度係数や周波数特性、許容電力(W)などに注意します。
トランジスタの回路では回路の電圧が低いので、あまり問題になりませんが、真空管回路では耐電圧(定格があります)にも注意が必要です。
金属被膜抵抗(キンピ)
セラミックの管(棒)の表面にニッケル・クロム系の抵抗材料を形成して、螺旋状(らせんじょう)にカッティングし抵抗値を調整したもの。抵抗体が螺旋状(コイル状)になっているのであまり高い周波数での使用には適しません。
一般的に誤差1%の抵抗器(カラーコードの第4帯茶色)が市販されている(2%の物もあります)手持ちの抵抗器もこれが多い。カーボン抵抗器に比べ雑音が少なく、温度特性もよい。
普段は在庫があるので主に使用しています、リード線タイプです。(アキシャルリードタイプ)
薄膜型
手持ちがありません。
高精度の抵抗値と低温度係数の物が得られるが高価です。誤差0.05%の物もある。使用したことはありません。
酸化金属皮膜抵抗(サンキン)
電力用(中程度)で1~5Wの物が市販されている。
終端型ミリワット・メーターのアッテネーターに使用しています、少し在庫を持っています。抵抗器自体は耐熱性に優れていますが、消費する電力により、かなり発熱しますので放熱と周囲への熱の影響には注意が必要です。
炭素皮膜抵抗(カーボン抵抗)
誤差5%の物(カラーコードの第4帯が金色)がほとんどで(10%の物もある・第4帯が銀色)キンピに比べると温度特性や雑音の特性はよくないが、価格が安いので数多く使用されています。当局が使うにはこれで十分です!!
これも在庫があるので使用しています。
ソリッド抵抗器
高周波特性はよいが温度係数が大きく抵抗値の経年変化も大きいので使用する所は限られる。特に古い機器のメンテナンスをする時には、抵抗値の変化に気をつけて交換作業をします。当局には在庫がある(100Ω、200Ωのみ)ので電源のデカップリング回路などに使用しています。
(2017/12/12)相当古いので経年変化している可能性があるので今後は使用を控えようと思っています。
巻き線抵抗
絶縁体に金属線を螺旋状に巻いた物で、電力用と精密用がある。
抵抗線をコイル状に巻いてあるので、インダクタンス分が有り高周波用には使用出来ない。
ホーロー抵抗
巻き線抵抗器の保護にホーローを用いた物、耐熱性が高い為数百Wの物も市販されている、ただし巻き線抵抗なのであまり抵抗値の大きな物はない。
抵抗線をコイル状に巻いてあるので、インダクタンス分が有り高周波用には向かない。
セメント抵抗
抵抗器をセラミック(瀬戸物)の容器に収めてセメントで固めた物、2~20W程度物のが市販されています。
電力用に使用される事が多い。動作中はかなり熱くなりますので不用意に手で触れないように注意します。
プレート抵抗(進工業製?)
この他にマンガニン線も(CM44W 0.5mm 2.24Ω/m)準備しています。
マンガニン線(抵抗線)は抵抗率の温度係数が非常に小さく長期にわたって安定です。メーターの分流器(シャント抵抗)などに使用しています。
10cmで0.224Ωになります。1本で1A位は流せるのかな?。
集合抵抗

集合抵抗器
複数の抵抗器をパッケージにした物プリント基板のスペースを節約出来る。
可変抵抗器
ツマミやスライダなどを操作して、抵抗値を可変出来るようにした、抵抗器である。単にボリュームなどと呼ばれている。
音量調整やアンプのゲイン調整など、機器を使用する時にいつでも操作出来るようにします。
直線や円周上の抵抗体上で摺動子(しゅうどうし)を移動して抵抗体の途中から端子を取り出したようにして抵抗値を可変出来るようにした物。
古くなると、調整時にガリガリとノイズが出るようになることが有ります。
半固定抵抗器

半固定抵抗器
(2015/01/27)
ドライバなどで操作することにより抵抗値を可変出来るような可変抵抗器で、製作・調整の時に操作して、通常の使用時には操作しないような所に使用されます。基本的な構造は可変抵抗器ですが、使用時に操作する事は例外です。
手持ちの抵抗器一覧(カーボン抵抗)
1 | 1.2 | 2 | 2.7 | 3.3 | 4.7 | 5.1 | 5.6 | 6.8 | 8.2 |
9.1 | 10 | 11 | 12 | 13 | 15 | 16 | 20 | 22 | 24 |
27 | 30 | 33 | 36 | 39 | 43 | 47 | 51 | 56 | 68 |
75 | 82 | 91 | 100 | 110 | 120 | 130 | 150 | 160 | 180 |
200 | 220 | 240 | 270 | 300 | 330 | 360 | 390 | 430 | 470 |
510 | 560 | 620 | 680 | 750 | 820 | 910 | 1k | 1.2k | 1.3k |
1.5k | 1.6k | 1.8k | 2k | 2.2k | 2.4k | 2.7k | 3k | 3.3k | 3.4k |
3.6k | 3.9k | 4.3k | 4.7k | 5.1k | 5.6k | 6.2k | 6.k | 7.5k | 8.2k |
9.1k | 10k | 11k | 12k | 13k | 15k | 16k | 18k | 20k | 22k |
27k | 30k | 33k | 39k | 47k | 51k | 56k | 62k | 68k | 75k |
82k | 100k | 150k | 180k | 200k | 220k | 240k | 270k | 330k | 360k |
390k | 470k | 510k | 680k | 820k | 1M | 2M | 3M | 5.1M | 10M |
抵抗値がこれだけ細かく手元にあると、調整時には安心です。